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医師は他の職業よりも激務
医師の転職に関わるコンサルティング業務を行っていると、医師からの相談を受けることが頻繁にあります。その中でも多いのが、「激務から抜け出したい」といった訴えです。
医師は、他の職種よりも多忙を極めます。
どの職種も忙しさや苦労はあるでしょうが、医師はその他の職種とは比べ物にならないほど激務であると言ってもいいでしょう。
医師が日頃接するのは、体や心を患った人たちです。意思疎通の図れない人も少なくありません。
また、患者がいつ急変する予測がつかず、急患が運び込まれることもしょっちゅうです。
こんな日々が続けば、医師も人間である以上、その環境や状況から抜け出したいと感じてしまうのは致し方ないでしょう。
その気持ちも苦労も、そして睡眠時間が削られることによる肉体的な疲労も理解できます。
医師の自己犠牲により、人々が健康や命を維持できていると考えれば感謝しないわけにはいきません。
当直なしの求人などを選ぶのがベスト
医師を激務や多忙へと追い込んでいる原因の一つに、当直があります。
夜勤が通常業務となる職種であれば、一般の人と生活サイクルは昼夜逆転するものの、睡眠時間の確保は可能であり不規則な生活にも陥らないでしょう。
医師の場合は違います。昼間の業務に加えて当直をしなければならないケースもあり、さらには当直明けに日勤に入る医師もいるのです。
これでは睡眠時間も確保できず、生活も不規則にならざるを得ません。
少しでも多忙な状況を改善したいのであれば、当直なしの環境へと身を置き換えることも選択肢の一つです。
日勤のみとなればだいぶ楽になるでしょうし、患者への診療業務に集中することもできるようになるでしょう。
医師転職サイトなら条件を絞れる
当直のない環境へと身を置き換えるための手段の一つとなる転職ですが、もしそうした労働環境を優先して求人や転職先を選びたいのであれば、医師転職サイトを利用すべきです。
医師専用の転職サイトでは、あらゆる条件下で求人を抽出することができます。
その条件項目には「当直なし」や「オンコールなし」などが用意されているサイトが多く、これを選択するだけで当直やオンコールのない医療機関を見つけることができるのです。
他にも「週4日勤務」などの条件で求人を絞り込めるサイトもあります。
こうしたツールを活用し、働きやすい環境を探すことも検討してみましょう。
少し忙しいぐらいの職場の方がやりがいは大きい
忙しい環境は、決してデメリットばかりではありません。
考え方を少し変えてみれば、それがメリットになることもあるはずです。
まず、やりがいが感じられやすくなるでしょう。
極端な話にはなりますが、暇で暇でしょうがない職場と忙しい職場とでは、後者の方が時間の経過も早く感じ、充実感も得られるのではないでしょうか。
また、忙しいということは、それだけこなさなければならない業務が多く、それをクリアしていくごとに自らのスキルや知識が蓄積されていくということでもあります。
業務の内容等にもよりますが、多忙はスキルアップやキャリアアップに貢献してくれるため、医師という職業柄、決してネガティブなものとしてのみ捉えない方がいいのかもしれません。
どうしても耐え難い場合にのみ転職を考えよう
忙しい環境は自身のためになるケースもあるのですが、それが激務となれば話は変わってきます。
いくらスキルアップに繋がるとはいえ、それにより睡眠時間の確保がままならず、安定した精神状態や健康状態が保たれないとなれば、その環境に居続ける意味を見出すことは難しくなるでしょう。
もしどうしても現在の激務の状況が耐え難いと感じるのであれば、その場合には転職を検討してみる価値が生じます。
転職はそもそも現状から逃げ出すためのものと捉えるべきではありません。もっと前向きに行うものです。
ただ、耐え難いほどの環境で働き続けるのは賢い選択とは言えず、業務に支障をきたすほど苦しい状況であれば、むしろ転職へと乗り出すべきでしょう。
最終的に勤務先を変えるかどうかはさておき、転職サイトを覗くなどはしてもいいのではないでしょうか。
情報を集めることで、見えてくるものもあるはずです。